貝の隅っこ

話を聞く副業をしています。 初回無料、2回目以降3000円~。詳細は最初の記事にて。

乳がん忘備録【16】

ときどき、不安に駆られてどうしようもなくなるので、不安を解消するために、ネットで不安を消す方法とか、気を紛らわせる方法だとかを調べた。仕事中、胸が押し潰されそうなくらい辛い気持ちになったときは、病院の相談支援センターに直接足を運んで、看護師さんに話をたくさん聞いてもらったりもした。主治医の先生に、病気についてネット検索はしないほうがいいと言われていたので、それだけはしなかった。したのは5年生存確率くらいだった。ちなみにめちゃくちゃ高かった。

あと、初めて抱き枕を買った。とにかく悲しくて、心細くて、誰かに話したい気がしたけれど、病気のことは、家族と上長以外には、言っていなかったので、テレビで何かに触れていると不安を紛らわすことができる的なことを参考に、少し家から離れたホームセンターで購入した。きっと恋人でもいれば、ハグでもしてもらえたのかもしれないけれど、現実はそっけなくて、容赦もなかった。恋愛シミュレーションゲームなら、10月30日までに、特定の人と親密度50以上にしていれば、ガンの告知をされたあとの、会社に戻っているところで、スチル付きの恋愛イベントが起きていると思った。

そういえば、全然真面目に活動していなかったけれど、ちょうど告知を受けた前後で、結婚相談所に紹介してもらった人とメッセージのやりとりをしていて、今度会おうと言われていた。でも、こんなことになって、返事に迷った。いきなり会って、相手にガンだと打ち明けられたら、間違いなく結婚詐欺だと思うと思った。いつまでも無視しているわけにはいかないので、病気になってしまったので、休止することにした旨を伝えた。そうしたら、表面的でも、心配してくれて、それだけで弱っている自分には、すごくいい人だと思えて、好意を持ったので、自分がちょろいと思った。