貝の隅っこ

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乳がん忘備録【34】

やっと朝になって、看護師さんが来た。

昨日手術に迎えに来た看護師さんとも違う人で、看護師さんは私のエコバックを見ると、一目で、私が応援してるグループ名の名前を言ったので、よく知っていますねと言うと、別のグループを応援している人だったので、親近感を持った。

 

今日は、事前のオリエンテーションで、朝から身体を動かすことを聞いていたので、看護師さんの手を借りてフロアを1周することになった。手からも下からも管が出ていて、落ち着かなかったけれど、いち、に、いち、に、と歩いた。

すっかり元気になってきたと、油断していたら、ベッドに戻るなり全身の血が下りてきた感じがして、吐き気を催してベッドに倒れた。

 

それから、リハビリ運動をすることになって、ヨロヨロとしながら移動した。

昨日知り合いになった女性2人がいたので、挨拶に行ったら、やっぱり手術後の2人も、私と同じようにヨロヨロしていて、声に元気がなかった。

昨日眠れました?と聞いたら、一睡もできなかった、と言ったので、やっぱり同じだと思った。

 

私たち以外にも、リハビリ運動に集まった人たちが何人もいて、全員が乳がん患者さんだった。

リハビリ運動は、両手を上げたりしなくてはいけなかったので、3人とも無理無理無理とか言いながら、なんとか上げられるところまで上げたけど、看護師さんに、痛いからといって身体をかばっていると身体が硬直してしまうので、普段から手を上げる練習をしてくださいと言われた。

それから退院後の生活の注意事項や、病院と提携している下着の話を聞いて、解散になった。

 

入院中がヒマだというのは、話に聞いていたけれど、さっそくやることがなくなって、ヒマになった。

姉から連絡が来て、今日も面会に来てくれるというので、家で使っている枕を持ってきてくれるよう頼んだ。私の枕は、前年に家具屋さんで買ったセミオーダーメイドの枕なので、これで今日の夜は少しは快適に眠れるかなと思った。