貝の隅っこ

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乳がん忘備録【23】

入院当日になった。旅行用のスーツケースを持って、母と一緒に病院に行った。相変わらず病院は混雑していた。そういえば、このころ、私は酷く、時計や目に飛び込んでくる数字が「4」や「42」をとらえてしまって、不吉なようで、怯えていたけれど、受付で案内された入院フロアが11階だと聞いて、ほっとした。でも、11階に到着して、ここの4号室ですと言われると、暗い気持ちになった。でも、ここは2人部屋で、私以外もいるから気にしなくていいや、と気を取り直していたら、洗面台を案内されて、ここの2番をお使いくださいと言われて、いっそ、なんか、すごいと思った。

 

入院当日は、手術に向けた準備で地味に忙しくて、やることもたくさんあった。部屋を案内してくれた人は、そのままフロア内の設備とかを歩きながら説明してくれて、後をついて歩いた。フロアは真ん中にナースステーションがあって、左右にAエリア、Bエリアと分かれていて、同じフロアにランドリーとか、お風呂とか、談話室とか、いろんな部屋があった。ひととおり説明が終わると、まず、当分、お風呂に入れなくなるので、風呂に入るよう勧められた。でも、前日、家で見納めの気持ちとともに風呂に入ってきていて、それに、落ち着かない場所でお風呂に入るのも面倒だと思って、辞退したら、入らないなんて信じられないというリアクションをされて、強く勧められたので、大人しく従った。